んも

ゲームやマンガ(主にLandreaall)の感想、時々アニメ、たまに日記的な何か

響け!ユーフォニアム(アニメ)

凄いなあと思うのが、吹奏楽部に入ったことなんてないのに、あんな風に楽器をやったこともないのに、所々で共感したり感情移入してしまうところ。
運動場で残って練習は体育祭の前なんかを思い出すし(足踏みで砂埃が舞ってるのも記憶にある)、オーディションの緊張感はなにかしらの面接を思い出すし、コンサート前の静けさは音楽会の発表前を思い出した。
似たような経験があるから、アニメを観ながら吹奏楽部を疑似体験しているような気分でした。
こんな感じのヤなこと言う先生いたなーとか、(絵を描いているので)上手くなりたすぎて苦しくなったりとか、
そういった感情や空気がダイレクトに、もうグワッと伝わってくる。
多分、観ている人が「面白い」じゃなくて「凄い」って言ってしまうのはそこなんじゃないかなーと。
肌で感じて、圧倒されて、惹きこまれて、感動して。

そんでもって、久美子の「知ってる人のいないところで新しくスタートしたかった」もすっごく分かるし(私も似たような理由で高校を選んだ)、高坂さんの「みんなと同じことをしたくない」もすっごくわかる。
変なことがしたい、でも私のことを分かってくれる人も欲しい(私も今でもまだ似たような気持ちを少しばかり持っている)
あーくっそーめっちゃ分かるー!という気持ちと、ああでもこんなこと出来なかった…羨ましいな、という気持ちと…そういうもの全部持ってくるんですけどこのアニメ…なんなの…。
しかもそれらが凄く美しく描かれていて圧倒される。
「凄い」という感想は、そういった凄く主観的な感情が篭っているなあと。

このアニメ、「凄い」ばかりで「面白い」って聞かないんだけどどうなの?と聞かれたので、そんなことを思ったのでした。


ところで、あすか先輩のことをもっと知りたいのですが、原作を読めばあすか先輩のことをもっと知れるのでしょうか…。